義・勇・仁・礼・誠・名誉・忠義という武士道の7つの徳目の内、前回は1番目の義についてお話しました。今回は、2番目の勇について。論語に「義を見てせざるは勇なきなり」という言葉があります。正しい行いをするには勇気がいるのです。勇気がないと見て見ぬ振りをするということになりますが、勇気だけでも単に傍若無人、おうこう ばっこ横行跋扈となりかねません。義を見てせざるは勇なきなりとは、言い換えれば、勇とは正しいことを為すことだ、ということです。経営者の仕事は決断をすることです。重大な決断には大いなる責任が伴います。会社経営を通じて正しいことを行うためには勇気が必要不可欠です。利より義を優先する勇気ある日本の経営者の決断と行動に、海外の経営者は注目しています。(太)
「満福通信」2020(令和2)年6月号より
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