緊急事態宣言の発令によって自宅で過ごしていた2か月間は、足繁く畑に通っておりました。歩くのにちょうど良い季節だったことも幸いし、家族三人で畑仕事とお散歩を楽しむことができました。
歩くというスピードは、周囲の様々なものを五感を通じて確認できます。道端の草花や木々の変化、虫達の羽音や風のそよぎ。車がなくて不便な思いもありますが、歩くスピードはそれ以上の楽しみがあります。今借りている畑も、とある場所への往復時にA4サイズの貼り紙を目にしたのがきっかけです。車で走っていたのでは、とても目に入るものではありませんでした。さて、その畑からの帰り道で「耕作者募集」という立て看板を見つけました。斜面でかなりの広さがあります。少し迷いましたが、この外出がままならない時期に畑仕事が唯一のレジャーとして心を潤してくれたことが決め手となり、この6月から新たな土地も耕し始めました。(仁)
「満福通信」2020(令和2)年6月号より
バックナンバーはコチラでご覧いただけます。
コメント