機械やシステムとは異なる組織の経営を、方法論として学問的に捉えては危険です。組織は千差万別十人十色な個人から成るのであり、個人の集合としての人格を持ちうるのが会社です。それを社風や文化と呼び、日々育んでいることと思います。そんな集合的人格を率いる経営トップには、人の上に立つ人間として、また、集合的人格の象徴に相応しい人格や風格が求められます。この小欄を御覧になっている経営者の皆様は、これまでたゆまぬ努力と自己啓発があり、人の上に立つべくして立っていることと思います。経営者にとって、個人と組織双方の人格を磨き続けていくことは大切な仕事です。当社は夫婦二人で運営する小さな会社であり、少し気を抜けば仕事も暮らしもどこまでも堕落する恐れを含んでいます。それを回避する為に仕事も暮らしも日々修行と認識し、たゆまぬ努力を続けております。侍業や野良仕事もその一環。時間を作る努力、諦めない努力、実現させる努力を続け、行動することにより自身への信頼を確かなものとしています。個人と組織の人格磨きに皆さんはどんなことに取り組んでおられますでしょうか。(太)
「満福通信」2020(令和2)年9月号より
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