今週の一言
顧客は本当に欲しいものを買っていない。その時買いやすいものを買っている。
これは肝に命じておくべきと思います。
もちろんすべての商品、すべての購買に当てはまるわけではありません。しかしながら、ビッグデータを活用したり、AIにおすすめさせたりすることには充分に注意しなければなりません。
オムニチャネルの進展により、ネット通販業界がにわかに騒がしくなっています。最前線を行っているアマゾンを事例に上げると、先日米国最大手の高級スーパーマーケットであるホールフーズ・マーケットを買収しました。これによりネットに加えて実店舗での販売チャネルも獲得、”いつでもどこでも何でも”商品を提供できる体制を整えてきています。
また、アマゾン・ゴーという無人コンビニもオープン。顧客の消費行動は、ネットでもリアルでもデータ蓄積されるようになり、支配される可能性が高まってきました。
ところで、日常の買回り品に限って言えば、よく買われる商品というのが必ずしも人気商品というわけではない、ということです。店頭販売をやっている人であれば肌感覚で理解できると思います。
よく売れている=その時たまたま安売りしていて買いやすい
その可能性もあります。
つまり、顧客は、その商品を目的として買っているのではなく、特に必要でも欲しているわけでもないがディスカウントの価値を買っている場合もあるということです。
AIがこれを商品の属性でデータ蓄積していくのか、ディスカウント商品という属性で蓄積していくのか。もし単にディスカウントされていたから買っただけであれば、その商品が再びディスカウントされていない価格でおすすめされてもう購入することはないでしょう。逆に、それ以外の商品であってもディスカウント商品という属性でおすすめすれば購買が起きる可能性は高まります。
AIは便利ですが、どういうデータをどのように蓄積し判断すべきか、そこは人が感性を磨いて行かねばならないところでもあります。
さて、今週の空き状況についてお知らせいたします。
今週の空きはございません。
以上。
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