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稽古参加している金山先生の剣術特別講習会に参加した。
なんと、剣術単体での講習会は初とのこと。
個人的な興味といえば、テクニック云々ではなく、いつも時間の関係で20分から30分程度しかできない剣術をたっぷり2時間使って、しかも色々なレベル、色々なニーズの人が多数参加する講習会でどう折り合いをつけて満足度の高いものに仕立て上げていくのか、という運営面。
その結果については講習会後の懇親会の様子を見ればそれ以上説明も分析も不要であろう。
講習会では最近著しく進化し、また、進化し続けている袈裟斬りからスタートし、突きに対する返し技2種、首筋への棟当てから斬る身体運用による崩し(潰し)の4種類を行った。
それぞれはじめてではないが色々なレベルの人のそれぞれの得意不得意、課題等を伺い知ることで自分の理解や技術を更に深めることができ大変気づきの多い講習会となった。
個人的には偶然ペアを組むことになった体験参加の小学生(少年)とのやり取りが思い出深い。
剣術の技を練習しているにも関わらず、剣をなくしてもそのまま体術の技として応用でき、空手や合気道他様々な徒手空拳の技への、繋がりがイメージできた。
なんというか、このくらいの年齢の男の子の関心というのは、やはり友達と小競り合いになった時にどう対処するか、ということじゃないかと自分の少年時代を振り返ってそう思い、汚く言えばどう喧嘩に勝つかということだが、刀を手にしない状況で剣術の技をどう活かすのか、如何に剣術が護身的で実践的であるのか熱心にその魅力を伝えようとしている自分に気づき笑いがこみ上げた。
一方でどんな武術でも実践性を欠いてしまっていたり、日常生活に活かせないようなものというのはやっていて意味あるのかと常に自問自答しているから余計に熱が入る。
金山剣術稽古会のすばらしいところで、他の道場に圧倒的に差別化し卓越している部分というのは剣術の先にあるものであり、また、その稽古を通じて得られる何か、そこに価値を見出し伝えようとしている姿勢にある。それが何であるかは各人が稽古を通じて見出しさえすればよい。明確な問題意識と課題があればきっと適切な答えが見つかるはずだ。
次回は12月9日(土)に杖術の講習会があるそうだ。まだ定員には達していないようなので都合が合う人は是非申し込みを。
特に連盟系の杖術をやっている人に参加してもらいたい。目から鱗なことが沢山あるはずだ。元々連盟系の杖術に慣れ親しんでいた私が言うのだから間違いない。