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レジリエンス〜逆境に打ち勝つ力

最近紙面でもよく見かけるので書いておきましょう。
文脈から判断するに、ようは「打たれ強さ」とか「自律」「立ち直りのはやさ」というような意味かなと推測されます。
私は学生時代アルバイトしていたレストランのママに「あなたは”めげない・懲りない・あきらめない”」という言葉をもらいました。当時は、仕事を覚えるのが遅く、同じミスを繰り返して怒られてばかりいたために言われた言葉ですが、入れ替わりの激しい飲食業界にあって、辞めずに務め上げ、ついには店の後継者として指名されるに至り、一転、「あなたは”めげない・懲りない・あきらめない”だからいいとなりました。
さて、レジリエンスがやたらと注目されるようになってきた背景には、ひきこもり、ここ5,6年は減少傾向にはあるものの、年間3万人弱いる自殺者など、そういった社会的状況があるのかもしれません。
たしかにレジリエンスを鍛えればそういう数字も減るかもしれない。なるほど、米国の論文では、外傷的体験によってPTSD(Post Traumatic Stress Disorder 心的外傷後ストレス障害)を発生するかしないかの差、それがレジリエンスだと説明しているものもあります。

レジリエンスとはなにか

レジリエンス(resilience)とは、Wikipediaによると、

レジリエンス(resilience)は「精神的回復力」「抵抗力」「復元力」「耐久力」などとも訳される心理学用語である。心理学、精神医学の分野では訳語を用いず、そのままレジリエンス、またはレジリアンスと表記して用いることが多い。「脆弱性 (vulnerability) 」の反対の概念であり、自発的治癒力の意味である。
レジリエンス(resilience)は、元々はストレス (stress) とともに物理学の用語であった。 ストレスは「外力による歪み」を意味し、レジリエンスはそれに対して「外力による歪みを跳ね返す力」として使われ始め、精神医学では、ボナノ (Bonanno,G.) が2004年に述べた「極度の不利な状況に直面しても、正常な平衡状態を維持することができる能力」という定義が用いられることが多い。1970年代には貧困や親の精神疾患といった不利な生活環境 (adversity) に置かれた児童に焦点を当てていたが、1980年代から2000年にかけて、成人も含めた精神疾患に対する防衛因子、抵抗力を意味する概念として徐々に注目されはじめた。
具体的に解りやすい例がPTSDである。1995年のアメリカの論文には、アメリカ人の50% – 60%がなんらかの外傷的体験に曝されるが、その全ての人がPTSDになるわけではなく、PTSDになるのはその8% – 20%であるという。 2006年の論文では、深刻な外傷性のストレスに曝された場合、PTSDを発症するのは14%程度と報告されている。 では、なる人とならない人の差は何か、というのがこのレジリエンスである。

とのこと。

レジリエンスは鍛えられるのか

レジリエンス研究の専門家でもなんでもないので詳述はできませんが、文献を漁る限りではすべからく「鍛えられる」、との見解です。そのためのポイントやメソッドは色々と紹介されているので、後述する参考文献を参照してください。
経営者にレジリエンスを問題にする人はそんなにいないと思います(そうでないと経営などできない)が、私が個人的に実践していてお勧めの方法があります。
それは武道を習うこと。スポーツでも良いですが、できれば武道がいいです。というのも日本では古来より文武両道といって「道」のつくものを通じて日本の精神性を伝承してきた経緯があるから。(道がついていても限りなくスポーツ寄りなものがあるので注意しましょう)
何を隠そうかのGHQがもっとも恐れたのは、こうした「道」を通じて脈々と受け継がれてきた折れない強い心をもった日本の精神性に他ならず、もしかしたら日本からレジリエンスを奪って屈服(精神的隷属)させようとしていたのかもと思ったりもします。(あくまで個人的見解で憶測ですからスルーしてください。)
ちなみに、パワハラが問題になっているような職場では、レジリエンスを高めることでパワハラが減ります。これはちょっと暴論ですが、そもそも同じことをしていてもパワハラになる人とそうでない人がいるのは、レジリエンスの低さが関与しているかもしれない。そして武道の手習いのある人というのは、レジリエンスが高い傾向にあるので、権力に屈服したり精神的に隷属したりしにくいと思います。あくまで個人差があるので断言はできませんけれど。

気分転換とストレス発散

レジリエンスを高めるには、ネガティブな感情にどう対処するか、落ち込みからいかに早く回復するか、ということで、気分転換やストレス発散をおすすめします。
気分転換やストレス発散の方法をもっている人はレジリエンスは高い傾向にありますからね。
私は居合坐禅をやってます。
居合といっても形(かた)の稽古ではなく、真剣で実際に巻藁を斬る試斬(しざん)です。
日本刀でズバッと巻藁を一刀両断すれば、ストレスも一緒に一刀両断できます。しかも、精神集中・精神統一でき、心に迷いがなくなるのを感じます。経営者に人気があるのも頷けます。
居合同様経営者に人気なのが坐禅ですね。私は定期的に鎌倉の建長寺にて坐禅会に参加していますが、もともと経営者の友人に誘われたのがきっかけですっかりはまったのでした。坐禅の後の和尚の説法がこれまたいい。マネジメントに通ずる含蓄あるお言葉を頂戴し、自分の中心軸を取り戻した感覚を得られます。

試斬体験会と坐禅会

試斬も坐禅も体験からその効能・効果を実感しましたので、昨年から自らが主催して稽古で通っている道場で試斬体験会坐禅会を始めました。これ大変人気です。
試斬と坐禅はレジリエンスを高める上でも実に理にかなっています。そして、高まる日本文化の見直し気運から、国内だけでなく海外からも注目されてきています。
レジリエンスの専門家の方は、是非研修プログラムに取り入れてみてはいかがでしょう。ご相談いただければこちらでコーディネートします。グローバル展開する上場企業でも経営者以下経営幹部向けに研修を行っており、大変高評価を頂いています。
レジリエンスはもはや経営陣だけリーダーだけのものではなく、上述したように組織や社会の抱える問題の解決になる要素ですから、今やだれもが備えておくべきスキルだと実感しています。
試斬体験会坐禅会も毎月2回ずつ定期開催していますので、興味がありましたらご参加ください。

参考文献

この辺の本が参考になりそうです。ちなみに私の会社は、「人生に生きがいを、仕事にやりがいを、職場に働きがいを」をスローガンに掲げているため、働きがいについて書かれたワーク・シフトのリンダ・グラットン教授が書いた「未来企業」から読みました。





後藤 健太

後藤 健太

サムライ社長/株式会社コンセプト・コア 代表取締役

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