【読了の目安 : 6 分】
友人の主催する大人の学び活動オトマナ(http://otomana.info)で、価値観ババ抜きなるものを開催するというので体験してきた。(メインはその後の新年会というのは内緒)
オトマナとは
座学で、アタマで、まなぶ経験も大事だけど、OTOMANAが作りたい「場」は、 カラダとココロで感じる体験と体感の『おとな』の「場」!
自分を再発見し、自己と繋がることを大事にしよう! キーワードはプレイフル!
『おとな』をちょっとエンパワーする「場」や「きっかけ」を作りたい。
『おとな』が活き活きと未来を語り、行動している世界は、きっと平和で幸せなはず。
元気な『おとな』たちの背中を見て、次の世代の『おとな』になる子供たちも、豊かな夢を見ることができる。
私たち『おとな』が元気であることが、子供たちへの最高の贈り物にもなる。
いっしょに、オトナマナビの旅をはじめませんか・・・
価値観ババ抜きとは
山口雅史氏(株式会社チャンス・メイキング・ジャパン代
http://ameblo.jp/
(“価値観ババ抜き”の3つの魅力 山口雅史氏アメブロ
「価値観ババ抜き」について、あらためてご紹介します。
(中略)
魅力をいろいろな角度から。
① 選択
とにかく選ぶ機会が多いのがこのゲームです。
*相手から取得したワードは自分の価値観として残すべきか選ぶ
*一つだけ捨なくてはいけない時、どの価値観を捨てるかを選ぶ、
*フィールドにある多数のカードから自分が気にしているカードに気づき選ぶ等々
けっこう日常では、いろいろ自分で選んでいるようでも、“選んでしまっている”という感覚が多いもの。
ですから、“意識して選ぶ”ことを短時間に繰り返すと、それだけで自分が活性化してきます。
② 気持ちに響く
こんな表現あるのでしょうか?
とは思いながら、けっこう的を得た表現だと感じています。
*今の手札では、どこかまだ満ち足りない欠落感
*新しい価値観が、自分のものになったワクワク感
*大事な価値観を手放さざる得ないいたたまれない気持ち
等々
瞬間瞬間の感情を一つひとつ丁寧に味わいながら進みます。
③ 自分と出会う
いつも一緒にいるはずの自分ですが、ゲームをしながらまた別の自分の存在に気づくから不思議です。
*遊び心で、取り込んでみたカードに新しい自分の可能性を見出したりする
*異なった視点のカードが3つ揃うとようやく自分らしく感じられたりする
*ある価値観を意識して捨てるととても軽い気持ちになる自分がいたりする等々
自分の捉え方は自由です。
行き当たりばったりの出来事が、知らなかった自分に出会うきっかけになったりもします。
約60分のゲームで、こんなことがおきます。しかも、誰にでも。
日時に都合のつく方は、この不思議な体験を、ぜひ味わってみてください。
習うより慣れろ
製品説明書は読みません。実践至上主義。使いながら覚えるタイプです。
というわけで、やってみましょう。
思いやり、やすらぎ、バランス、利益、愛などなど、様々な価値観が60通り書いてある価値観カードをテーブルに広げます。
こんなカードがあります。
まずはどんなカードがあるのか概観し、広げたカードを裏返します。
神経衰弱の要領で5枚のカードを選びます。
選んだカードは偶然の賜物。これも今日の運命。
ここから5ターンカードの取捨選択をして、最終的に残す価値観を5つ選び出すわけです。
で、結果がこちら
「かわいらしさ」は最初に引いたカード。それ以外は総入れ替え。
「かわいらしさ」は欠かせない。人間愛嬌が大切ですよね。ちなみに一番最初に引いて一番最初に手放した価値観は「安定」です。
実に自分らしい価値観ラインナップになりました。
結果
僕にとって、最高や安定などいわゆる「状態」を示す価値観は不要でしたね。真っ先に捨てる対象となりました。
状態とは結果ですから、行動、つまり実践からしかもたらされません。したがって、なにより重要視すべきは「実践」である、というのがぼくの揺ぎない価値観です。
ちなみに、「実践」の価値観はどうしても欲しかったのですが、残念ながら手元にありませんでした。でも最重要視している価値観だけにゼッタイに自分の手元に来るという確信がありました。結果、最終ターンで見事に引き当てることができました。
(望ましいカードを引き当てるコツもありますね)
さて、ワークでは、選んだ5つの価値観からさらにメイン価値観1つとサブ価値観2つの3つに絞り込んで、分類しました。
僕のメイン価値観は当然「実践」。「チャレンジ」と「構築」は「実践」に集約できます。
サブ価値観に「かわいらしさ」と「スリル」を選択。
自己認識とのほとんどズレのない一致。
気づき
■ 状態(ステータスやゴール)を表すカードは不要
■ 言葉のレイヤーがところどころバラバラなので混乱する
■ ヌケモレダブリが無いかというと、そうではない。いい意味で不完全さが成長余地。
■ 価値観の定義は事前説明で必須。でないと、大切にしている価値観と理想とする価値観のどちらを選ぶのか迷う人がいる。実際にいました。僕は前者だと思っていますがそれももしかしたら固定観念かもしれない。
■ ババ抜きなのだから、相手に引かれるカードを拒否することはできないようにして、手元のカードが恣意的にならないようにすると面白い。言葉の解釈の幅を味わうのも面白いし、その言葉を自分はどう定義付けするのか、人とどう定義が違うのかなど、そういうところでも価値観を推し量ることができる。
■ ジョーカーがあると面白い、という意見が多く聞かれましたが、それはたぶん「宇宙」カードがその役割を担いそうだと勝手に思っています。実際、宇宙カードを選んだ人に理由を問うと、「完璧」や「美」、「シンプル」、「調和」、「可能性」などを連想し、それらの代替として選択していたような気がします。たしかに宇宙は、三位一体で真善美の世界で、無限の可能性を感じさせます。
■ カードを引いたり捨てたり選んだりを全部で5ターンやりましたが、それが多いか少ないかは熟練度合いに寄るのかなと思いました。初めての人は、テーブルにどんなカードがあるのかも把握しきれていないため、やっているうちに、「ああそんなカードもあったんだ」と気づくことがあったからです。
■ 継続性に課題。一度やって自分の価値観を仮にでもわかってしまうと、次またやってみようとなかなか思わない。継続してやる意味とか、やるとどうなるか、どういう面白さがあるかなど今後の情報発信にも期待。
■ 自己認識、他己認識ツールとしての可能性は感じましたが、カードになっていることにより網羅性が薄れてしまい、一覧表できちんと過不足なくまとまっているものより使いにくい。
■ 仕事で使えるか聞かれましたが、仕事では使えません。ゲームとしては面白いですが、正確に分析するためには、すべて網羅している一覧表から消去法で絞り込んで行くほうが正確に分析・把握できます。
以上、個人的な雑感ですが、全体としてこれをどう使うのか、どういう目的でやるのかというのをもっと明確にすると良いと思いました。まだまだ未完成なものなので、ツール。ワークショップ共々、今後の作り込みに期待します!
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