コミュニティ運営のコツ(本質、勘所、要領)
1. CFTを設定する(Concept, Funnel, Trigger)
Concept
コミュニティの
コンセプト(世界観)を作り込む。そのコンセプト(世界観)に共感する人だけを集めること。
*コンセプト=世界観とは当社(コンセプト・コア)定義
Funnel
量と質を
絞り込む。人数は多ければいいというものではない。うまくいくのは6人くらいと言われている。
*ファネルとは漏斗(ろうと)という意味。絞り込むということ。
Trigger
参加したいと思う
「きっかけ」を用意する。5W2H(いつ、どこで、だれが、なにを、いくらで、どうやって、なぜ)にならって設定。
2. ガイドラインを設定する
コミュニティ運営上の好ましいルールやマナー、たとえば、一切の売り込みを排除し、ノンアルコール・ノンスモークで純粋にコミュニケーションを楽しむ、など。
3. 定例化する
たとえば開催日を毎月第3水曜日というように定例化することで、参加者はスケジュールが調整しやすくなる。定例化することによって参加できない人も当然出てくるが、そこはスケジュール調整してなんとしても参加したいと思わせられるような運営サイドの努力次第。自分の都合を伝えてくる人に迎合する必要はない。
コミュニティ運営のソツ(手抜かり、手落ち、無駄)
PASはパスする(Profit, Advertising, Sales)
Profit
儲けない。
儲けようとする下心が見えると人は寄り付かないので健全なコミュニティ運営はできなくなる。経済の発生は人間関係がしっかり構築できてから慎重に行うようにしなければならない。
Advertising
広告宣伝しない。
チラシや名刺など帰る時に荷物になるものは控えるべき。コツで紹介したガイドラインに名刺交換を禁止を加えてもよい。
Sales
売り込まない。
人は売り込まれるのが嫌いだ。特に断ることができない良い人ほど売り込みを嫌う。おつきあいで渋々買ってしまった人は二度とそのコミュニティには戻ってこない。
コミュニティ運営の戦略と戦術
転勤や引っ越しを機に新天地にやってきたはいいが友人が一人もいない。生活のベースをつくるために地域に良質な人脈を構築したい。ところが、調べてみた限りでは人脈作りに役立ちそうな場や交流会もない。ないなら自分でそういう場をつくろうと思い立ったはいいが、はたして見ず知らずの男が手を上げたところで人が集まるとは到底思えない。どうやって人を集めたらいいだろうか。
例えばこの様な場合。あなたならどのような戦略と戦術で人集めを実現しますか?ビジネスに置き換えるならば、新市場での新規顧客開拓に置き換えられるかもしれません。
以下はあくまでも一つの事例ですが戦略と戦術について理解が深まると思いますので参考にしてみてください。
戦略
当事者になるか傍観者になるか。主催者になるか参加者になるか。いつ目的達成できるかわからない状況では他人頼りの姿勢は選択肢としてありえないので、自分自身が当事者、主催者となることを決意した。
戦術
CFT(特にCとT)を徹底的につくりこむ。主催者に人を集める魅力や手段が不足する場合、魅力的な人の力を借りるか、企画の内容と場所の魅力をフル活用する。告知方法も同様。他力や場所の力を如何に引き出し活用することができるか。
これは
天地人という戦略成功の三要素として知られています。
天の時は地の利に如かず、地の利は人の和に如かずというあれです。
天の時、地の利、人の和をうまく活用することでコミュニティ運営の成否も決まると言っても良いでしょう。
例えば、織田信長は天の時と地の利はうまく活用できたが、人の和で失敗したという話は有名です。コミュニティ運営においては何よりも
人の和が重要でしょう。
まとめ
以上、コミュニティ運営のコツとソツについてレジュメを再掲する形で補足説明しながら記事にしてみました。
何事にも通じることではありますが、コツとソツ以前に、自分が主体者となって物事を起こすこと、それを実現させるための戦術を徹底的に考え抜くこと、できない理由ではなくできる方法を考えること、今ある条件から不足する条件を埋めていくこと、など基本的な思考方法が重要です。
何もせずに端から諦める人には何事も成し遂げることは叶いません。成すと決めるから成すための方法について思考が巡り始めます。有るものしか活用できないのですから有るものはフル活用します。
自分に何ができるか見極め為すべきことを為す。そういう人の集まりはきっと素敵なコミュニティになります。
参考文献
レジュメには入れてませんでしたが、キーワードとして
「居場所」「居心地」というのは抑えておくと良いです。以下、参考になった文献をご紹介しますのでご興味ありましたら御覧ください。
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