ダイナミック・ケイパビリティ

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企業とは環境適応業であるという。

その時の、企業の環境適応力のことをダイナミック・ケイパビリティと呼ぶ。ポーター理論をくつがえす世界最先端の経営戦略論と名高く、日本企業が強みを発揮できる理論として近年注目されている。

その要諦は、長期的な成功に向けた『変わる力』『変える力』である。

この環境適応というものは実に泥臭いもので、創意工夫試行錯誤の連続である。過去も含めた現在を廃棄し、未来を志向する。現状維持ではなく現状打破の姿勢である。

ここに戦略が介入するとしたら、まさに、創意工夫試行錯誤、つまり行動プロセスにおいてであり、その前段であるプランにではない。

PDCAという言葉が一般化してしまったがために、まずPLANありきになっているが、それがうまき回転しだした後はそれでも構わないが、特に最初の一歩においては、はじめに「行動」ありきである。

戦略はまず行動を起こし、その行動の結果の学習・反省を経て、創意工夫・試行錯誤を通じて臨機応変・自由自在柔軟性・可塑性を持って形成されてくるものだ。

戦略が固定化されたものではないという認識について異を唱える人はいないと思う(なぜなら、固定化されたものは場合によって効果を発揮しない戦術に過ぎないからだ)が、それは、活用できる経営資源が、活用する経営環境や市場がそれぞれ固有であるからだ。

経営環境や市場が固有であるということは、自社の強みや弱みもそういった外部環境によっていかようにも変わりうるということを意味する。つまり、強みだと思っていたことが弱みに、弱みだと思っていたことが強みになったりする。SWOT分析の落とし穴は実はここにあったりする。

そしてそれは「やってみなければわからない」場合も多分にある。

したがって、実行を伴わない計画は激しく変動する外部環境下においてほとんど無意味であり、いかなる場合もはじまりにおいてはDCAでスタートし、そこからPDCAを回転させていくサイクルが望ましい。

ダイナミック・ケイパビリティ入門書。激変する経営環境下で真に機能する枠組み(フレームワーク)とはなにか。

とてもエキサイティングだった。『イノベーションのジレンマ』、『イノベーションへの解』で提示された理論を実践する方法。

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後藤健太

【サムライ社長】
斬法総合研究所所長/真剣武士道指南役
株式会社コンセプト・コア代表取締役/経営コンサルタント
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