アイデアとは何か
アイデアのつくり方に関する本や情報は相当の数があります。新事業・新商品・新サービスの企画開発・導入支援・運営指導をメイン業務とするわたしも、常日頃からアイデアをつくっています。
とはいえ、アイデアをつくるのが仕事な人は、つくるという感覚はもはやないでしょう。アイデアをつくるのが習慣化しているので、アイデア発想体質になってしまっているからです。
ところで、良いアイデアとは何かを議論する前に、アイデアとは何かを知らなければ、アイデアを出すことができません。アイデアといえば、それについての世界一の著作を参照せずにはいられません。世界的な名著「アイデアの作り方」を書いたジェームズ・W・ヤングによれば、
アイデアとは既存の要素の新しい組み合わせ以外の何ものでもない。
と言っており、その要素を組み合わせるにも原理があるといいます。すなわち、
既存の要素を新しい一つの組み合わせに導く才能は、事物の関連性を見つけ出す才能に依存するところが多い。
と言うのです。
つまり、事物(事実)には、事物(事実)の全シリーズに適用される総合的原理からなる、関連性や類似性があるというわけです。この全事物に共通する関連性や類似性というのが、アイデアをつくる時のポイントです。
では、良いアイデアとは何でしょうか?
良いアイデアもアイデアの一種である以上、全事物に共通する関連性や類似性をもっています。つまり、ダメなアイデアも良いアイデアも紙一重だということができます。
ということは、良いアイデアとはそれ自体がアプリオリに単独で存在しているわけではなく、ダメなアイデアの先にやがて立ち現れるものらしいことが見えてきます。
良いアイデアはどこで生まれるか
ライターのスティーブン ジョンソンがTEDでトークした「良いアイデアはどこで生まれる?」は非常に示唆に飛んでいるので紹介します。以下TEDでからの引用。
「ひらめいた!」と感じる瞬間にアイデアが生まれると思われがちですが、スティーブ ジョンソンは歴史はまた別の事実を示していると紹介しています。ロンドンのコーヒー店に見られる「流動的ネットワーク」の話から、チャールズ ダーウィンにまつわる長期にわたるゆっくりとした予感の話、さらには人や物が相互に連携してアイデアが素早く広まるようになった今の世の中についても語っています。
良いアイデアの出し方
良いアイデアを出すには3つのポイントがあります。
まず一つは、これまで述べてきているように、アイデアとは何かを知り、その底流に流れる関連性や類似性を発見し、公式として使えるようになることです。
次に、質より量を重視することです。ダメなアイデアの山の大きさ(量)がアイデアの質に転換されると知らなければなりません。量を出す前に質を求めることはどうやら叶わないようだからです。
そして最後が、いかに自動的に負担なく速くアイデアを出しつづけるか、ということです。
まとめると、公式、量、スピードで速くたくさん効率的にということです。
以下に順番に見て行きましょう。
アイデアの公式
アイデアを出すことを仕事にしている人は、呼吸をするかのごとく身の回りのあらゆるものから着想を得ることができます。例えば、今座っている椅子やテーブルからも、持っているガジェットやバッグ、履いている靴や来ている服、かぶっている帽子、身につけている時計、コーヒーを飲むマグカップからも。
それはすべての存在がその存在意義を果たすためにもっている関連性や類似性を知っているからです。
その関連性や類似性とは、世の中のあらゆるアイデアが、
〜するように(目的)、どこを(着眼点)、どうする(変更)
というような意義を持っており、それは
アイデア=目的×着眼点×変更
という方程式で表されることを知っているのです。
質より量
商談中や打ち合わせ中によく、「なんでそんなにいいアイデアがポンポン浮かんでくるんですか?」と聞かれますが、いいアイデア以上にダメなアイデアの方がたくさん生まれています。
仕事上あらゆるアイデアをテーマにした書籍には目を通してますが、すべてのアイデアマンが共通して言うのは、「質より量」ということです。それは結果的にダメなアイデアを量産することになりますが、目的はあくまでも良いアイデアを出すことです。そのためには、良いアイデアにもダメなアイデアにも全事物に共通する関連性や類似性をたどっていく必要があるわけです。
∞プチプチなどを開発して一躍有名になったバンダイのアイデアマン、高橋さんがこのことを著書で書いていますが、まさにアイデアしりとりというのは、言い得て妙です。
この本はまさに、良いアイデアに辿り着くまでアイデアを出し続ける、考え続ける。それを楽しく持続させることについて書いているわけです。
自動的にアイデアを出す
アイデアしりとりは、アイデアを無限連鎖的に次々楽しくだすことの大切さを教えてくれはしますが、それを自動化するにはやはり相当の練習と忍耐を必要とします。
それを頭のなかでやる限り、結局脳みそに負担をかけることに変わりありません。
こういった脳内作業を完全に外部化してしまうことで、脳みそはもっと自由にクリエイティブに使うことが出来るようになります。
プロの職人になればなるほど、「頭で考えるのではない、手で考えるのだ」、だとか、「考えるな感じろ!」というニュアンスのことを言います。
身体に動きを覚えこませることで脳みその処理回路が開放され、パフォーマンスが最大限に発揮されるようになります。パソコンの稼働タスクを減らし、処理速度を増してあげるイメージです。
ではどうやってそれを実現するか。
アイデアカードとは
わたしがアイデアを出すときによくつかっているのがこれ、「アイデアカード」です。
「アイデアカード」は不満買取センターなど世の中をアッと驚かせる様々なビジネスをつくっているビジネスプロデューサーの岡野弘文さんが開発しました。
アイデアの公式は、
アイデア=目的×略眼点×変更
だと述べましたが、アイデアカードがスゴイのは、まさにこの公式がまるごとカードになっており、シャッフルしてカードを引いていくだけでアイデアが自動的に紡ぎだされるところです。しかも、速く大量に。
もうお気づきだと思います。
良いアイデアを出すには3つのポイントがありました。
公式、量、速さの3つですね。
アイデアカードを使えば、この公式、量、速さの3つを同時に成立させることができます。
だから、アイデアカード=良いアイデアが出せると言うわけです。
アイデアのつくり方ワークショップ
この良いアイデアが出せるアイデアカードを使ってアイデアのつくり方ワークショップを開催します。
参加条件は、アイデアカードを事前に入手しておき、持参することです。
こちらのアイデアカード公式サイトではアイデアカードが2セット3,000円から販売されていますが、キャンペーン中につき今ならなんと無料で手に入れることができます。
ワークショップに参加できない人も、手に入れておく価値はありますので、ぜひお早めにご請求ください。
ワークショップは、9月18日(木)19時〜21時で相模原(JR/京王線 橋本駅)にて開催予定です。
詳細は後ほど。
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