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本日は真剣試し斬り講習会。
常連さんだけだったので技は次々と進む
左右の袈裟斬りはすでにクリアしているので足の踏み変えによる左右袈裟斬りから逆袈裟(斬り上げ)へと進捗。
私は趺踞(ふきょ)からの抜刀で一畳を斬る研究稽古。
この技は本来は相手が刀を抜かんとする瞬間をいち早く抜いて制する技で斬らないのだが、この難しい状態で斬ることができるかチャレンジした。
かなり難しいがやってみれば何故斬れないのかが分かるのでこうなればもう間もなくクリアできる。
わたしはよく言うのだが、斬らない技だから斬れなくていいのではなく、やったら斬れちゃう人が「あえて斬らない」から技ははじめて有効になるのであって、やっても斬れない人が「やっぱり斬れない」技には迫力もなにもあったものではなく見掛け倒しになり反撃を食らうだけだ。
中途半端な技は自滅を招く。
「困難の逆転」が居合・剣術・抜刀術の醍醐味であるから斬れればいいと条件を簡単にしていっていかに斬るかではなく、その真逆に簡単な技でも発現条件をどんどん厳しくしていって難易度を高めていくところに武術らしさが生まれる。 そこに面白さがある。
It is one scene of a trial cutting seminar by a real Japanese sword that held on September 24th.
Because it was only regulars, the contents go forward one after another.
We stepped on the right and left feet, diagonally cut down, and then proceeded to diagonal cut up.
I studied cutting a tatami with a quick draw from 趺踞 (sitting).
Originally this technique does not cut with the technique to pull out the moment when the opponent pulls out the sword early, but I challenged to cut it in this difficult condition.
It is quite difficult, but as long as I try to figure out why I can not cut it, I can accomplish it soon.
I often say. Because it’s a tricky technique you do not need to cut it? No. If you do it you can cut it, but it does not cut, so it will be effective.
“The reversal of difficulty” is the real thrill of Iai, Kenjyutsu and Batto-jyutsu. Rather than simplifying the condition as long as it is enough to cut it, even if it is a simple technique, the martial arts are born where you step up the expression conditions more and more and further increase the difficulty level.
続いて夜は金山先生との研究稽古。
昼の体験会で結構疲労していたため早めに会場入りして一人杖整体操でコンディショニングを行った。
早めに来られた先生も合流し20分早くスタート。
杖術では繋之型で淀みない動きの確認をして、相手をつけての三十連円打へ。前進後退交えて足捌きがちんぷんかんぷんになるも脳みそフル回転させてなんとかクリア。
脳みそ使っているうちは全然駄目。
続いて轟之型。こちらも表裏(左右)行う。脳みそオーバーヒート。
このあともう一つ技を練習したが脳みそパンパンで忘却。
剣術では木刀を使った峰返し潰しの研究。
技を発動する直前の下半身のつくり、始動手順などを確認するもイマイチ技の通りが良くない。力のベクトルを明確にしてみるとある程度通るようになるがまだまだ。
転機は突如としてやってくる。木刀だから、しかも棟打ちだからと気にもしていなかった刃筋をちゃんとしたところ、段違いに技の通りが良くなった。
それでも以前のように膝から腰砕けになるような威力は感じなかったが、それは受け手である私の下半身の操作が熟達してきて以前に比べて安定しているせいもあろう。
ここで先生と杖整体操へ。杖整体操は一人でもできるが二人ペアだと得も言われぬ至福の技の応酬がある。
終わったあとは二人ともトランスした危ないオヤジとなる。
杖整体操で身体の詰まりやコリを解消してから仕上げは抜刀術へ。
よくわからないが帯刀して身体が最初に繰り出した技が鷲眼一閃だったので、そのまま鷲眼一閃を研究。
抜くのは随分とスムースになったが、あとは下半身と剣の一致が課題。
最後は隼抜きを行い、納刀までの一連の動きを確認した。この技はともかく納刀が凄まじく格好いい。振り返りざまに斬って振り返って濃納刀すれば最初の立ち位置に戻る。
戻るときに降り出した右足に体重を掛け続けるのがポイントだった。