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日曜が雨だというので朝一番で畑へ。自転車で飛ばして往復53分の農作業。夏に収穫する作物達の種蒔き。
帰宅後急いて準備して正午から金山先生の剣術特別講習会に参加してきた。
ここのところ絶不調の右肩の状態を心配しながらであったが、今回は全体的に大きく振りかぶったり腕を頭上に上げる動作が少なかったためほとんど問題なく講習を受けることができた。
特別講習会は金山先生が主催する他の教室の方々も参加するため様々な動機で参加される皆さんとの交流も毎回楽しみにしている。
いつもは短時間の間に杖術と剣術、抜刀術、そしてそれらの前の鍛錬稽古を詰め詰めで行うが、特別講習会は毎回テーマを杖術か剣術か抜刀術のいずれかに絞って集中的に行うために一つ一つの技について理解と習熟を深めることができる。また、様々なレベルの多様な人が参加するため見取り稽古も有意義だ。
さて、今回の特別講習会は、連続斬り返しの身体運用から始まり、影抜きから転じた技を二種類。1つ目はスタンダードな影抜きで、八相の構えより右から小袈裟で斬り結ぶ瞬間に手の内の操作によりこれを躱し、瞬時に敵の右小手に斬りつけるというもの。
2つ目は、スタートは1つ目同様八相の構えより右から小袈裟に斬り結ぶ瞬間に手の内の操作により躱し、瞬時に敵の首に鋒を突きつけるというもの。
1つ目との違いは斬りつけるか突きつけるかではあるが、斬り結ぶ刀の躱し方が異なる。1つ目は上から躱し、2つ目は下から躱す。手の内の運用は同じなのだが手首の使い方が違う。
どう運用するかは詳述しない。
とにかくいずれの技も敵の視界から消えて意表をつく技である。
続いて、鹿島神流の位太刀にも似た斜の斬りつけを行い、斧構造的特徴を活かした峰返し潰しへ。
この斜めの斬りつけは実にえげつない。真剣であったなら真っ向に斬りつけてきた敵の刀を叩き折ることができるであろう。白樫の木刀で打ち合っていても心もとない。講習では先生が持参された鹿島神流の分厚い鍔のついた直刀の木刀を貸していただき、皆で打ち合った。
この丈夫な太い白樫の木刀も、打ち合いの衝撃の強さからものうち部分がベッコリ凹んでしまっている。
先生との打ち合いでは一太刀毎に木刀のささくれが飛び散っていた。
この強烈な斬りつけの構造的特徴を活かした峰返し潰しはやはり異次元の強さがあり、講習中にふと先生が気づかれた右足の運用を取り入れるとさらに凄まじいものとなった。
もう少し練習を重ね早速真剣斬法にも応用してみる。
講習会後の懇親会は会場近くのデニーズで行った。思い起こせば初めて金山先生の講習会(あの時は抜刀術)に参加した時もこのデニーズにやってきた。
いい大人になってファミレスで打ち上げなんてなんと健全な団体なのだろうか!と感心したのを思い出した。