結果を出せる人・出せない人。結果を出す人が持つ思考習慣

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【読了の目安 : 4 分】

とある企業の経営者様に以下のご質問を受けました。今日はそれにお応えします。

経営者のお悩み相談

「結果を出せる社員と出せない社員がいる。どうすれば結果を出せる強い組織にできるだろうか?」

経営コンサルティングの仕事をしていると日常的に次の2パターンの人たちと仕事をすることになります。

結果を出せる人と、結果の出せない人です。

たとえば、2万件も閉店の相談を受けているとこんなお店がたくさんあります。いつも暇で閑古鳥が住み着いているお店で、店主は毎朝こうつぶやきます。

「今日はお客さんたくさん来てくれないかなぁ。」

言わずもがな、これは結果を出せない店主の思考です。いくら願ってみても行動に移さなければその願いは叶えられることはありません。

結果を出せる人の思考習慣とは?

結果を出せる人は、どんな環境でも、誰もがそれとわかるような結果を出すものです。

では、結果を出せる人はどのような習慣を持っているのでしょうか。

結果を出せる人は、時間が未来から流れているように感じています。結果を出すことが「当たり前」だと感じているため、期限から逆算して今何をすべきか、考える習慣が身についているのです。

どんな環境でも結果を残すためには、結果から逆算して戦略を立案し、それに沿って行動できるかにかかっています。これは「逆算思考」があるかどうかということです。

結果を出せるかどうかはわからないが自分のやれる範囲で努力しようと考える人は、一見、頑張っているように見えます。しかし安定的に結果を出すことができません。逆算思考とは逆の順算思考で考えるため、時間が過去から現在へ、そして現在から未来に向かって流れていると感じているからです。「計画性がない」と言われる遊牧民のような人にはこのパターンが多いのでしょう。

結果を出せない人の口ぐせとは?

「自分の過去の延長線上に未来がある」という思考で仕事をしていると、過去の経験や知識にとらわれることになります。そうすると思い切った行動ができません。失敗を恐れることになり、チャレンジ精神も湧き立たないのです。ですから、マジメですが結果を出せない人の口ぐせは、だいたい以下の3種類になります。

  • 「できる範囲でやってみます」
  • 「今やれることをやってみます」
  • 「自分なりにやってみます」

こういう口ぐせの人は、努力して行動を起こすのですが、結果が出ないと、

  • 「できる範囲でやりました」
  • 「やれるだけのことはやりました」
  • 「自分なりに努力しました」

という言い訳をするのです。

ネガティブ3D

結果を出せない人は、自分にミッションが与えられると、過去の体験や知識と照らし合わせ、それを本当に遂行できるかどうかを吟味し、難易度が高いのであれば、やることはやるけれども「できる範囲でやる」という制限を無意識のうちにつけてしまいます。そして、できなかった場合に「できない理由」をこれでもかと並び立てるのです。結果を出せない人にできない理由を喋らせたら右に出るものはいません。

こういう時の口癖はこうです。

  • でも(demo)
  • だって(datte)
  • どうせ(douse)

頭文字をとってネガティブ3Dと言います。

しかし、結果の出せる人は、逆算思考なので過去にとらわれることがありません。まず自分に与えられたミッションをどうすれば完遂するのかを考えます。自分の過去の体験や知識と照らし合わせ、難易度が高くても、それをどのようにカバーすれば達成するかを考え、仮説を立てたうえでいろいろな人と相談し、自分が立てた仮説を修正していきます。

ですから結果を出せる人は、過去の経験によって創られた「自分の殻」をいとも簡単に破ることができるのです。そしてそれが当然なので、結果を出すべくして出しているのです。「自分なりに努力した」「できる範囲ではやった」「やれるだけやった」という言い訳をすることもありません。

結果を出せる人の口ぐせとは?

さて、結果を出せる人の思考は「逆算思考」だと書きました。それでは、結果を出せる人の口ぐせは何でしょうか?

実のところ、できる人が発するこれといった決まった口ぐせはないようです。ただ、未来からの逆算思考で「できない理由はどうでもいい。出来る方法を考える。」という思考習慣があるのは確かです。

どんな思考習慣を持つかは、結果を出せるかどうかに密接に関連しています。結果を出せる人は結果を出すべくして出していて、結果を出せない人は結果を出さぬべくして出さないのです。

したがって、結果を出せる人出せない人ではなく、結果を出す人出さない人の方が正確かもしれません。ビジネスの現場には、結果を出す人と結果を出さない人がいるだけです。

そして、それは結果を出す思考習慣と結果を出さない思考習慣を持っているかどうかの違いだと言えそうです。

あなたは結果を出す思考習慣をお持ちでしょうか?

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特に、コンセプト・コアが主要顧客としている、商売から経営へ、生業から事業へ、家業から企業への成長段階にある企業様にとって、結果を出すビジネスマンとして好ましい思考習慣は、企業文化醸成、負けない強い組織構築に必要なものの一つです。

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後藤健太

【サムライ社長】
斬法総合研究所所長/真剣武士道指南役
株式会社コンセプト・コア代表取締役/経営コンサルタント
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