灼熱の野天稽古

  1. 斬法研究
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【読了の目安 : 3 分】

昨日は40度に迫る炎天下の野天稽古。

子供も外では遊ばないであろう強い日差しで命の危険を感じる暑さだった。

試し斬りは稽古の一環であるため、テーマを明確に設定する。それは普段木刀や袋竹刀、居合刀などで稽古しているときにふと降ってくる。

降ってくると書いたがふと疑問に思うというか、これはこれでいいんだろうか、なんとなくしっくりこないが教えはあっているのだろうか、など日常の稽古の中で疑問に思ったことを試し斬りで検証する、というあるべき姿がそこにはある。

それなしにただ斬りまくっているのは本末転倒であるし、単なる物斬りと言われてしまう要因となる。それはそれでいいから放っておけという意見があるが、試し斬りしているというだけで彼らと同一視されてしまうのは意に反するので稽古の一環の試し斬りと物斬りのための試し斬りは違うということを事あるごとに書いておかねばならない。

試し斬り稽古は真剣を使わなくなった現代でこそ必要かつ重要な稽古であるのに、試斬=物斬り=駄目、みたな公式がまかり通るようになることだけは避けねばなるまい。

昨日の指導稽古ではそれぞれテーマをもって流儀の技の検証を行った。私はわたしで現在研究調査中のとある流儀の技の再現というか、実際どうなのか、というところを検証してみた。剣ばかり追求していたであろう時代に開発された技の数々は実に奥深い。

さて、野天稽古はプライベートレッスンでもあるため内容は非公開。というより、もともと公開している情報など公開できるものしか公開していないのだが、視聴者はそれが全容だと勝手に思い込む。

例えば、私は意図的に試し斬りの動画ばかりアップするが、何度も書いているように、試し斬りなど稽古の一環でやっているにすぎず、地味な基本稽古が9割で全体としては1割かそれ以下の特殊ケースなのだ。

試し斬りの動画にしたって秘伝や奥義を抜いている時は外してあるし、比較的どうでも良い技で編集してある。

その1割にも満たない情報を持ってそれがすべて、と思うのはいささか早計であろう。とはいえ、そう思わせようとする計略上の魂胆もこちらにはあるにはある。

番組制作にあたってテーマを絞りこみテーマから外れるものは思い切って除外する編集の技術のようなものだ。

先週試しに基本鍛錬(準備運動)の動画を撮影してアップしてみたら面白い反応があった。

世界中の軍事関係者が興味を示し、トレーニングに取り入れたいというコメントもあった。私は斬るときに畳表の前で足を止めて斬ることはほとんどしない。細かくスイッチングして体を入れ替えながら体捌きで斬るようにしている。

細かい連続技の時の瞬間的な身体運用に実は先の基本鍛錬が生きてくる。というよりこの基本鍛錬なしには私の斬り、私の身体運用は実現し得ない。

それは筋力であると同時に筋力でない。筋力と体術の絶妙なバランスで成り立っている。飛んでいるようで飛んでいない。浮いていないようでで浮いている。

ところで、昨日は睡眠不足で炎天下の野天稽古に挑み我ながら無事にやり遂げてほっとした。3連休もずっと仕事していた。というのも来週大手企業から頼まれた講演会があり、講演で使うスライド資料を主催者に事前に送付する必要があったからだ。

睡眠時間1時間半で仕上げたスライドを担当者に送ると「とても興味深い内容で本番が楽しみです」とのコメントを頂き少しだけ安堵した。あとはあと一週間でつくりこみを行い皆さんに喜んでいただくのみ。

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