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「練る」という言葉を使ってしまいましたが、武術を行っている人たちは当たり前のようによく使う言葉です。最近の和解人たちはまず使わない言葉だと思います。 「練る」というのは「鍛える」とか「やりこむ」という意味があります。 我々コンサルタントもよく使います。 戦略を練る、アイデアを練る、言葉を練る 戦略は立てるだけでは駄目です。アイデアや言葉も出すだけでは駄目です。練らなくては良い戦略やアイデア、言葉になりません。 苦し紛れに「捻り出す」こととも違います。 よくよく吟味し、磨き上げることであり、馴染ませることであり、身体化・血肉化することです。 ところで、この武術的身体が自ずと練られる長尺刀は、この春に建物の構造上の事情でやむなく閉館した神保町の拙道場を解体した際に出た廃材で拵えました。 この廃材ではその他に自立式の刀掛けも作りました。 こうして道場主である私が使い続けることで、道場の魂は形を変えて生き続けます。木刀用の材料ではありませんので、木刀という観点から見た場合には、必ずしも理想的なものではないかもしれませんが、コンテクストを継承するストーリーのあるものを使うことは、肉体を超えて精神の練磨に繋がります。 これからも大切に使い続け、やがて私の精神と肉体に身体化・血肉化し、一心同体となることでしょう。 さて、居合の稽古では、基本稽古の他、前後の敵と後方の敵に対する立技、そして座技の一つを検討しました。 研究結果のシェアは稽古会やオンライン道場にて会員にのみ公開しています。また一歩前進し充実した稽古会となりました。
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