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常に謙虚でありたい
人生において大切にしていることの一つに「謙虚さ」がある。
謙虚さとは素直さでもある。
素直さとはいかなることに対しても耳を傾ける心である。
例えば、目下であろうが人からの助言に対して聞く耳持たぬという態度では其の人の成長はたかが知れている。
そもそも人がそう感じるという体験談は、ある意味真実であり、その人個人の体験談を第三者の何人たりとも侵害することはできないのだ。
謙虚とはあるがまま
さて、生きていれば誰でもうまくいったりいかなかったりというのは日常的にあるものだ。うまくいったら最高でうまくいかなかったら最悪、ついてない、などと嘆く人がいるが、これなど「私は謙虚ではありません」と宣言しているようなものだ。
謙虚さをもって事態を把握すれば、人生には浮き沈みのバイオリズムがあったり、世界には陰陽、表裏があることも容易に理解できるし、我々はそれを良い悪いと「勝手に」評価、解釈しているにすぎないことに気づく。
だとすれば謙虚さとは事実をあるがままに見つめる心ともいうことができる。
情勢判断においては、戦略の立案のために正しい状況認識が必須である。どっちに転ぼうがそこに良い悪いなどなく、ただどっちかに転んだという事実しかない。
失敗をなきものとする人たち
本来的には物事に成功や失敗などないのかもしれない。
エジソンもこう言っている。
・失敗したわけではない。それを誤りだと言ってはいけない。 勉強したのだと言いたまえ。
・私は失敗したことがない。ただ、1万通りの、うまく行かない方法を見つけただけだ。
・私たちの最大の弱点は諦めることにある。成功するのに最も確実な方法は、常にもう一回だけ試してみることだ。
失敗をなきものにする人というのは、そこから学びを得ないのでいつまで経っても成長しない。学んで成長したいという思いよりも失敗して恥ずかしいという思いが上回るのだ。
そいうやっていつまでも失敗し続けるのを見るにつけ、永遠を信じているロマンチストなのか、単なるバカなのかどっちかなのだと気づく。
■耳を傾ける
素直な心というものは、だれに対しても何事に対しても耳を傾ける心である
■全てに学ぶ心
素直な心というものは、すべてに対して学ぶ心で接し、そこから何らかの教えを 得ようとする謙虚さを持った心です。
■価値を知る
素直な心というものは、よいものはよいものと認識し、価値あるものはその価値を 正しく認めることのできる心である。
以上、松下幸之助の「素直な心になるために」から引用。
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