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なんと7月最後にして2回目の稽古会参加。
今月は猛烈に忙しく、かつ、どこか故障していたためになかなか稽古ができなかった。右膝は微妙に痛いが7月最後の稽古会になんとか参加。
真夏の武道場は灼熱地獄。夜間の部であったため暑さは多少和らいではいただろうが、直前まで剣道の団体が使用していたため汗による臭いと湿度が半端ない。
近況報告を終えたあと気を取り直して稽古開始。
杖術では「轟の型(ごうのかた)」を習った。私ははじめて。先生はとっくに教えたつもりになっておられたが、ちょうど一年前、初めて杖術特別講習に参加した時にやっていたと思うが、私は初心者であったため杖の持ち替えや基本の単体技をやりつつ、みなさんが轟の型をやるのを横目で見て「うぉ、かっけぇ」と憧憬の眼差しで見ていた記憶がある。
三十連円のあとに行ったため、「え!これで終わり?」という短さに感じたが、私の中にはまだ醸成されていない動きと手続きか含まれており一筋縄では行かない。
慣れ親しんだ刀にはない、ああでもないこうでもないと脳みそをフル回転させる要素があるのが杖術の良いところ。刀の場合頭で考えることは当然あるが、これで良いかと身体に聴くことが増えてきている。
続く剣術では、位太刀(くらいだち)の研究。
正面斬りを斬割るのが間に合わない場合の応じ技とのことだが、その威力たるや・・・。この時、刀の角度によって威力が変わることを確認。これは剣術諸流派の基本の構えにも相通ずるところであるが、古流の構えはまさに鉄壁の構えである。構えのまま正中を取り続けて前進すると敵がその構えを崩そうとかかってこようがこちらが微動だにせず敵は勝手に崩れてしまう。
崩そうと思っても崩れないのだから現代剣道に見られるような敵の剣を払い落としたり、叩いて隙きをつくったりというチョコマカとした動きはなかったのではないか。
この今日この構えを意識した位太刀の威力は凄まじい。きっちり目が詰まってずっしり重い先生の白樫の木刀がささくれだってしまた。
丹田が上下前後左右に三次元的にブレるというのは、身体のブレだけでなく心の動揺にも繋がる。どっしりと山の如く微動だにしない構えを取るだけででも心の動揺は不思議と抑えられ落ち着いてくる。
最後は抜刀術。
先生が先日動画で上げていた趺踞からの抜刀を行う。
以前と較べてより早くスムースになった気がする。
私個人としてももたつきが消え、むしろ持て余す感覚を得た。
最後に瀧壺を行い終了。