コンセプト・コアのコンサルティングのモットーは、「より少ない労力でより多くの成果を」実現することです。
予算をかければそれなりの成果を実現するのはたやすいことです。こちらで提示した予算でないと仕事を請け負わない、というのも簡単です。
成果のためにできることをなんでもする、という心構えで行動を継続することができれば、成果は自ずともたらされるでしょう。
しかしながら、残念なことにほとんどの場合、使える経営資源は限られています。
そこで必要とされるのが、目的達成のためにやるべきただ一つの事はなにか見極めること、またはその力、思考法「エッセンシャル思考」です。
エッセンシャル思考とはなにか
エッセンシャルとは「本質」ということです。本質を見極める力、それがエッセンシャル思考です。エッセンシャル思考の勘所は、「自分がやらなくてはならない」「どれも大事」「全部できる」という思い込みを捨てることです。
本質を見極めることができれば、やらなくてはならないと思い込んでいたほとんどのこと(9割以上)がやる必要はないと気づきます。エッセンシャル思考を言い換えれば、常に本質はなにかを問うこととも言えます。
たとえば、コンセプト・コアに経営相談に来られる経営者様に多いパターンは、なんでもかんでも全部自分でやってしまう(できてしまう)人です。口癖は決まってます。
「自分でやった方が早い」
たしかにそういうことも多いです。人に任せるには、教育が必要ですから。それが手間だと感じれば、「えいや、自分でやってしまえ!」となってしまう気持ちもわからなくもありません。
しかしながら、これはエッセンシャル思考とは正反対の思考です。エッセンシャル思考と反対の思考をしている限り、成果は自分の力量以上に創出することは叶いません。
エッセンシャル思考になるための3つのポイント
自分がやらなくては、という囚われを捨てるために、やるべきことは選ぶことができる、選ばなくてはならない、もっとも重要なやるべきこと以外は人に任せる、つまり、「選択」することができるということを知りましょう。
どれも大事、という勘違いを捨てるために、「捨てる」技術を身につけましょう。どれも大事と思っている事柄について自分がどれを実行すればその他の大事なことも達成できるか考えます。関連しないならば自分以外にもできることは思い切って「捨てる」勇気を持ちましょう。
たとえば、携帯電話からボタンをなくしたスティーブ・ジョブズなら、何が無駄で何が必要と答えるか考えます。
全部できるという思い込みを捨てるために、何かを選ぶことは違う何かを捨てること「トレードオフ」だと認識しましょう。繰り返しますが、使える資源は有限です。限りある資源を全部ではなくどれかに集中投入しなければなりません。
エッセンシャル思考の真髄は戦略思考にあり
戦略思考をシンプルにまとめると、
- 現状の把握(問題の特定、または定義)
- 戦略の決定(目的の確認、方針の決定)
- 戦術の選定(手段の検討、仕組み化)
の三段階です。(思考なので行動を含めてません)
1. 現状の把握
まずなにがどうなっているか事実関係の把握を行います。ここに評価や解釈の介入の余地は認めません。評価や解釈の介入は、後工程の戦略立案、戦術選定の失敗を招くからです。
2. 戦略の決定
戦略とは本質を抉りだすプロセスです。要らないもの不要なものをそぎ落としていった先に残るもの、最終的には二者択一になってどちらかを選ぶことで方針を明確化することです。右に行くのか左に行くのか、その判断次第で明暗が分かれます。シンプルにすることでコンセプトを先鋭化します。
3. 戦術の選定
戦術とは戦略に先行してはなりません。戦術先行型は手段が目的化している状態を指します。戦略に沿って目的を達成するために、やるべきこと、それを実行さえすれば成果が自ずともたらされる、そう言えるところまで仕組み化することです。
後悔しない人生を送るために
エッセンシャル思考、戦略思考を身につけることは、後悔しない人生を送ることに繋がります。ほとんどの人は、自分にとって本当に重要でないこと、自分でなくてもできることに自分の時間の大半を費やしています。
こんな無駄なことはありません。自分にとって本当に必要な事を見極め、そこに最大限の時間と労力を集中投下することができれば、後悔の入り込む余地はなくなります。
人生の岐路に直面したら、自分にこう言い聞かせてみてください。
「本当に重要な事はなにか。それは自分にしかできないことか。」と。
それ以外のことはすべて捨ててしまっていいかもしれません。
おすすめ図書
ここに書いてあることがそのエッセンスのほとんどですが、もっと深く勉強してみたい方はこちらもどうぞ。コンセプト・コアはエッセンシャルなコンサルティングを行いますので、顧問契約されたクライアント様はみなさんもれなくエッセンシャル思考になっていきます。そうならずして成果創出は叶わないからです。
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