理想顧客からの紹介客で成り立つのはビジネスの一つの理想状態。
その理想状態を実現するために、全社一丸となって組織風土改革を行っている顧問先の一つでの出来事。
お客様と直接関わりのないとある2つの部署の部長から、営業部に向かって、
「あなたたちは個人的に何件の紹介もらってるの?もっと紹介もらえるよう努力すべきじゃないの?」
とのご指摘。
問題解決の現場において他責はタブーです。すべて自分原因で考え、内因化して処理しましょう。
そこで、わたしが放った一言。
「紹介は営業部がもらうものという固定観念は金輪際捨ててください。
紹介は会社の人間であれば誰が受けてもいいものですし、そうでなければなりません。
我々は知り合いに大手企業の社員がいたりすると、あたかもその会社と繋がっているかのような優越感を得ることがあります。たとえば、トヨタに知り合いがいる、というようなことです。
知り合いがいるからトヨタ車を買う場合は俺に一言声掛けて、というような。
何が言いたいかというと、もっと紹介を得られる努力をしろと営業部に向かって主張しているあなたがどれだけ紹介をもらってるのかってことです。
お客さまにとってあなたが何部の何課に所属してどんな役職についてどんな仕事をしているなんて関係ありません。重要なのはどこの会社に勤めているかということだけですから。
つまり、あなたが営業部に向かって努力せよと言っていることは、そのまま自分自身に対しても言えることです。あなた自身が紹介をもらうためにはどうしたらよいか。それを全社的な観点から検証しようとしているわけです。」
自分には関係ないと思って言いたい放題は無責任。というより、自覚なし。なぜなら経営感覚を養うべく研修しているわけです。部署や役職の壁など飛び越えたところで議論しないと組織の進歩発展は望めません。
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