社長ブログ

スティーブ・ジョブズはなぜ自分の子どもにiPhone やiPadを使わせなかったのか

*2018年8月15日追記
当記事は2014年9月に書かれたものですが、かなり読まれている記事なので時折加筆修正をしております。この記事を書いた翌年に待望の第一子を授かり現在3歳。子供の近くでスマホやタブレットは使用しないよう気をつけています。相変わらず通話に関してはガラケーを愛用していますしここに書いてあることを実践してよかったと心から実感しています。

フェイスブックで友人がシェアしていた記事で、スティーブ・ジョブズが子どもにiPhone やiPadを使わせなかった理由を拝見した。
デジタルデバイス中毒をなんとかしなければならないと危機感を募らせていた折である。スマホ離れできない危険性は以前コチラの記事でも書いている。筆者はスマホからガラケーに戻したわけだが、その理由や目的、そしてメリットやデメリットについても触れている。今でも戻して正解だったと満足している。
そして、下記に引用する記事を見てその確信をさらに深めることができた。

スティーブ・ジョブズが子供iPhoneやiPadを使わせなかった理由

*ご安心ください。引用のあとに日本語訳を掲載しております。

September 11, 2014
Steve Jobs Didn’t Let His Kids Use iPhones Or iPads: Here’s Why Jobs Didn’t Want His Kids Using iPads Or iPhones
Steve Jobs is a name which is synonymous with cutting edge, innovative and groundbreaking technology.
So it may come as something as a surprise to learn Apple’s former CEO didn’t believe in letting his kids use some of his company’s greatest products – the iPhone and the iPad.
And it’s not because the Apple godhead was a closet Samsung fan either.
Jobs, who died in 2011, may have had an instinctive flair for technology but he was a low tech parent who firmly believed in restricting his children’s access to electronic devices.
“We limit how much technology our kids use at home,” said Jobs way back in 2010, expressing growing concerns about his children’s gadget use.
As all modern parents know, iPhones and iPads are extremely appealing to children. These little hand-held devices are state-of-the-art toys. Surrogate parents almost, capable of entertaining, distracting, and pacifying children during school holidays and on long car journeys when mom and dad’s attentions are focused elsewhere.
Yet instead of thanking Apple for these extremely convenient parent assistants, should we actually be concerned about the potential harm they may be inflicting upon our youngsters?
Steve Jobs certainly appeared to think so. In a New York Times article published this week, journalist Nick Bilton recalls how he once put it to Jobs that his kids must love the iPod, but to his surprise Jobs replied, “They haven’t used it. We limit how much technology our kids use at home.”
“I’m sure I responded with a gasp and dumbfounded silence. I had imagined the Jobs’s household was like a nerd’s paradise: that the walls were giant touch screens, the dining table was made from tiles of iPads and that iPods were handed out to guests like chocolates on a pillow. Nope, Mr. Jobs told me, not even close.”
And Jobs wasn’t the only technological guru who had substantial concerns about the long-term effects of kids engaging with touch-screen technology for hours on end.
Chris Anderson, former editor of Wired, also believes in setting strict time limits and parental controls on every device at home.
“My kids accuse me and my wife of being fascists. They say that none of their friends have the same rules. That’s because we have seen the dangers of technology first hand. I’ve seen it in myself, I don’t want to see that happen to my kids.”
Researchers at the University of California Los Angeles recently published a study which demonstrated that just a few days after abstaining from using electronic gadgets, children’s social skills improved immediately.
Which is definitely food for thought considering recent research showed that an average American child spends more than seven and a half hours a day using smart-phones and other electronic screens.
Jobs was undoubtedly a genius but he didn’t get that way through staring at screens and playing Angry Birds until the early hours or constantly updating his Facebook account.
Walter Isaacson, the author of Steve Jobs, spent a lot of time at the Apple co-founder’s home and confirmed that face-to-face family interaction always came before screentime for Jobs.
“Every evening Steve made a point of having dinner at the big long table in their kitchen, discussing books and history and a variety of things. No one ever pulled out an iPad or computer. The kids did not seem addicted at all to devices.”
So the next time the advertising department at Apple, Samsung, or any other major technological corporation attempt to sublimely convince you that life is somehow lacking without their latest little device, remember that the man who started it all, believed somewhat differently.

9月10日付のNew York Timesの記事の翌日書かれたコラムが話題になっていたということでこちらの記事を新美真理子さんという方が翻訳してくださっている。

(前略)
2011年に亡くなったジョブスは、テクノロジーに関して本能的な才能があったが、親としてはローテクを貫き、子どもたちの電子機器の利用を厳しく制限すべきだと固く信じていた。
「私達は、子どもたちのテクノロジー機器の利用を制限しています。」と、ジョブスは2010年、我が子のハイテク機器利用時間が増えることを心配して語った。
現代の親なら百も承知だろうが、iPhoneやiPadは子ども達にとって非常に魅力的だ。これら手のひらサイズの機器は最先端のおもちゃである。長い休暇、長いドライブの間などの親が忙しい時に、親の代わりとなって、子どもたちを喜ばせ、気晴らしをさせ、静かにさせてくれる。
しかし、こうした超便利な助っ人に感謝する前に、それらの機器が子どもたちに及ぼす潜在的な害について心配すべきなのではないか?スティーブ・ジョブズはそう考えていた。今週発表されたニューヨーク・タイムズの記事で、ジャーナリストのニック・ビルトンは、ジョブスに彼の子どもがどのくらいiPodに夢中なのかを聞いた時の返事に驚いたことを回顧する。
「子どもたちは、(iPodを)まだ使ったことがないのです。私は子どもたちのハイテク利用を制限しています。」
「私はあっけにとられ、開いた口がふさがりませんでした。ジョブスの家ともなればハイテクオタクの天国のような場所を想像していたからです。壁は巨大なタッチパネルで、食卓にはiPadが埋め込まれていて、お客さんにはチョコレートのようにiPodがプレゼントされるような。 『いいや、それとは程遠いね』とジョブスは答えたのです。」
子どもがタッチスクリーンの機器で遊ぶことに関して大きな懸念を抱いているハイテク教祖はジョブスだけではない。
「ワイアード(Wired)」の元編集長、クリス・アンダーソンも、子どもたちが家庭にあるデジタル機器を使用する時間を親は厳しく制限すべきだと確信している。
「子どもたちは私たち夫婦が厳しすぎると文句を言います。友達の家にはこんなに厳しいルールはないってね。でも、それは我々は誰よりも技術の危険性を見てきているからです。自分自身でも感じています。子どもたちの身にそのようなことは起こってもらいたくないのです。 」
UCLA大学の研究者たちが最近発表した研究によると、数日間、電子機器利用を禁止しただけで、子どもたちの社交スキルがまたたくまに向上したそうだ。
このことは大いに考える材料を与えてくる。なぜなら最近のリサーチで平均的なアメリカ人の子どもは1日に7時間半以上スマホや他のスクリーン(テレビ、パソコン、ゲームなど)を見ていると言われているからである。
ジョブスは間違いなくハイテクの天才であった。しかし彼は深夜までスクリーンを見つめてアングリーバードで遊んだり、Facebookで近況を更新し続けたりはしてこなかった。
「スティーブ・ジョブス」の著者、ウォルター・アイザックソンは、このアップル共同設立者の家で多くの時間を過ごしたが、そこで見たのは、スクリーンタイム(画面を見つめる時間)よりも、フェイス・トゥ・フェイス(面と向かった)の家族の会話を優先するジョブスの姿だった。
「毎晩、スティーブは決まって、キッチンの長いテーブルで夕食をとり、本や歴史や様々なトピックについて話し合うのです。誰もiPadやコンピューターを使いません。子どもたちはデジタル機器中毒になっているようには全く見えませんでした。」
だから、アップルやサムソンや他のハイテク企業が、最新の小型ハイテク機器がなければ人生物足りないと感じさせるような宣伝を暗にしてきたとしても、そうした機器の創始者が全く違う考えだった事を忘れないで欲しい。
(翻訳 新美真理子 ソース http://singaporeryugaku.blogspot.jp/2014/09/iphone-ipad.html)

ゲームやスマホにお守りをさせていませんか?

翻訳の終わりに訳者の新美さんの見解が書かれている。
ゲームやスマホによって著しく損なわれる社交性やコミュニケーション能力、また、問題解決力を子供の時からしっかり身につけさせるべきという、痛烈な批判が込められたメッセージだ。
さらに、すでにスマホやゲームの虜になってしまっている子どもたちを救済する方法として、取り上げるのではなく時間を制限する方法を提示されている。

全く取り上げるというのは難しいでしょうから、まずは時間を制限することをおすすめします。 No Screen Policy(ノー・スクリーン・ポリシー)と呼ばれ、インター校では多くの家庭で取り入れられていました。 これは、夜(9時とか10時とかその家によって違います)になったら、スクリーン(テレビ、ゲーム、パソコン、スマホ)を禁止して、読書や音楽鑑賞や家族団らんや勉強の時間にする、というのもので、息子たちが通っていた学校では一般的でした。 子どもにとってよい睡眠は心身の発達に本当に大切です。

ご参考いただきたい。
我が家では、ジョブズ式のFace to Faceコミュニケーションをベースに、今・ここ・あなただけの充実を心がけていきたい。

後藤 健太

後藤 健太

サムライ社長/株式会社コンセプト・コア 代表取締役

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