新規事業開発は多くの企業にとっていつでも至上命題です。
一昨年前から経営絵コンサルティング事業から事業プロデュース事業に徐々にシフトしてきたこともあって、コンセプト・コアに寄せられる相談も新規事業開発の相談が増え続けています。
新規事業開発の際に必ず検討するのがPPM(プロダクト・ポートフォリオ・マネジメント)です。PPMは事業領域を市場成長率と市場占有率の2軸からなる4つに分類して検討するフレームワークです。
今まで稼ぎ頭だった事業が未来において稼ぎ頭であり続けることは稀で、やがて縮小衰退の道をたどることになります。その頃に新しい稼ぎ頭の事業が成長していなければ。
新規事業開発のつくり方は企業によって個別の事情がありますのでここでの解説は避けます。個別にご相談ください。ただし、検討のヒントとして考え方の方向性だけ示すとすれば、既存事業の複雑さを簡単にすることです。
手間を省く、コストを省く。
こうすることで一気に稼ぎ頭となる新規事業を開発することができます(一例です)。
手間を省く
お客様にとって複雑、猥雑だった手間を簡略化してあげる。タクシーの配車をアプリ1つで完結、一度の採寸で2度目以降はスマホで発注するオーダースーツ、トレーニングと食事指導を組み合わせ短期間で効果的なダイエットを可能にしたトレーニングジム。こう書いてみると、ああ!あれか!と思い当たるのではないでしょうか。
コストを省く
世間一般の価格を一気に半分以下に下げてみる。価格を半分以下にすると売上規模は倍以上になり一気に市場シェアを獲得できる、という調査結果があります。
自動車の価格を劇的に下げた、航空券の価格を劇的に下げた、メガネの価格を劇的に下げた、自販機の飲料価格を劇的に下げた、こうして既存市場に一気に参入し占有率を上塗りしていった事例はみなさんも心当たりがあるでしょう。
既存事業を進化させるという方向性
以上の事例はごく一部ですがすべては新しいものをゼロからつくったのではなく、既存事業を進化させる方向性になっていることに気づきます。
つまり、自社の事業を、手間を省けないだろうか、コストを省けないだろうかと今一度客観的に見つめ直して見ることです。意外と新規事業の種は足元に落ちているかもしれません。
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