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社長ブログ

捨て身の覚悟

昨日、4月5日で2012年4月5日に設立した経営コンサルティング会社が6期目に突入した。会社生存率は5年で14.8%というデータがあるが、細々とではあるが関係者各位のお陰様でなんとか5年の関門は乗り切ったと言って良い。感謝しかない。
さて、6期目に入ったので意気込みとしてはここしばらく更新を休んでいたブログを再会することにした。今まではなんとか読者の皆様にお役立ちできるようにと、できるだけ詳しくできるだけ長い文章、そうまるで論文のような記事を書こうと肩に力が入りすぎていたので続かなかった。
今日からはとにかく気楽にいろんなことを書いていければいいと思っている。
というわけで、再会一発目のテーマは「捨て身の覚悟」(笑)
いきなり重いテーマだが、思うことあって書いておく。

捨て身とは何か

一般的に捨て身と言えば、

すてみ【捨て身・捨身】

  1. 身を捨てるような気持ちで、全力を出して事にあたること。 「 -の覚悟でぶつかる」
  2. 身を捨てること。なげやり。やけっぱち。 「 -になる」

大辞林 第三版の解説より

ということだが、常日頃から指導員として居合斬術(試斬)の指導をしていて実地で深めていった理解によれば、武士道で言われる捨て身とは意味合いがかけ離れていると感じる。
道場では訪日旅行者も多く体験に訪れることから、日常的に武士道とは何か、という普段日本人でも考えないようなことを教えている。モノではなくコト消費にニーズが拡大してきたインバウンド業界では、武士道コンテンツは大人気で供給者としての見地からもその需要は右肩上がりだ。
それは武士道が日本独自の価値観に支えられた日本らしさ、日本的なものであるからに他ならない。
話が横道にそれたので捨て身に話をもどそう。
武士道では剣と禅は同一であるという意味合いの剣禅一如(または剣禅一味)という言葉がある。
剣と禅はともに無の境地を至高として、無の大事を説き示している。精神の座標軸の原点がどちらも無に求められることから、それらは分かち難く存在することになっている。
無に至る心のはたらきについては、「超越」「離脱」「捨身(しゃしん)」といった言葉がよく使われる。超越、離脱は凡人にはいささか理解できない概念であるが、これに対して、捨身という言葉はわりとピンと来るものがある。
剣の世界では捨て身(捨身)のことを現代で使われるような用法では用いていない。それはやけっぱちやなげやりを意味する玉砕や自爆ではない。むしろその対極にある閃光を発するが如く光る生の道であるように思う。
剣の世界にはこんな歌がある。

切り結ぶ刃(やいば)の下ぞ地獄なる
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

剣は捨て身による自他共栄、新生の道を開示しているように思う。

死の恐怖から自由を得る

禅が武士を魅了して止まない理由は、死に直面してその恐怖に打ち勝つことを求められた武士にとって、生死を克服する心の鍛錬のシステム、方法論を備えていたからという。禅において生死は同一、一如である。剣禅一如であり生死一如なのだ。
生死一如の見地に立てば、死は恐怖に震えるものでも、それに打ち勝たねばならぬものでもない。死の恐怖から自由を得るとはそういった心境を表している。
捨て身と関連して剣の世界では相打ち(相討ち)という言葉が頻繁に出てくる。これは様々な流派で奥義とされている。居合を習うまでは捨て身は玉砕バンザイアタックのことだと思っていたし、相討ちは同時打ちのことだと思っていた。実際、広辞苑にも相討ちとは敵味方双方が同時に相手をうつこと、とある。
禅の大家である鈴木大拙は、相討ちを mutual striking down と訳しているそうだ。(大森曹玄「剣と禅」より)


つまり、「互いに打ち倒し合う」のが相討ちなのであって、

切り結ぶ刃(やいば)の下ぞ地獄なる
身を捨ててこそ浮かぶ瀬もあれ

という生死の二元を超えて、捨て身をもって相討ちとする、これが禅の境地でもあり、剣の極意と言われる所以だろう。

真剣勝負

真剣勝負という言葉があるが、真剣になるとはどういうことか。それを本当の意味で知っている人はじつは少ない、というのが真剣を用いた試し斬りを1000人以上に指導してきた経験から導き出された指導員としての実感である。
真剣をもったこともない、真剣で斬ったこともない人には本当の意味で真剣になるとはどういうことか理解できない。これは体験した人であれば誰しも実感することでもある。
禅は様々な執着に気づきそれら一つ一つを手放していくことで自分の本来性に目覚めること、つまり自覚の大切さを説くことによって生への活力をみなぎらせるが、剣も同様に、過去への後悔、未来への不安など脳裏を駆け巡る様々な思いをまさに断ち切り、イマココこの瞬間にほとばしる生の煌きを発現する。
真剣勝負は、あらゆる執着を捨て去り、今ここ目の前の相手(=自分自身)に対峙し、自覚を呼び覚ますものとなるのかもしれない。

まとめ

6期目ということで、捨て身の心、真剣勝負で頑張りたい。そういう決意表明でした。生命の炎を燃え盛らせて。

後藤 健太

後藤 健太

サムライ社長/株式会社コンセプト・コア 代表取締役

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