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達成会議参加者のための問題解決ワークシートのヒント

問題解決ワークシートとは

達成会議では、参加者に問題解決の秘訣をまとめたレジュメを送付している。これだけでも価値がある!と絶賛される内容なのだが、これを参考に問題解決ワークシートを記入してきてもらい、会議で発表してもらう形式だ。
問題解決はその型に慣れてしまえば、つまり、問題解決思考が身についてしまえば、普段から問題解決力を自然と発揮してしまうようになり、達成会議はまさにこの状態を目指しているわけだが、問題解決に慣れないうちはなかなか難しい。
ワークシートもできるだけ簡単に作っているが、シンプルにしただけに説明不足のところも多々あろう。

何が問題かわからないという問題

実際、達成会議に興味はあるけど、なかなか踏み出せない」、という数名の方からこんなメッセージを頂いている。

✔「ワークシートがなかなか作れない!」
✔「考えがまとまらないので参加しない方がいいでしょうか・・・」

ご安心ください。

✔「何が問題かわからない」

実はこれが最初の問題にほかならない。そういう場合の問題解決は、

✔「なにが問題だかわかるようになる、勉強する」

である。こういう人は、まずは達成会議に参加して、是非他の参加者の方の話を聞いてヒントにしたり、一緒に問題解決を手伝ってあげて欲しい。やればわかるが、他人へのアドバイスが実はそのまま自分へのアドバイスになっていることに気づくはずだ。
人には(偉そうに)アドバイスしてるのに自分はできてないじゃん、という気づきはとても価値がある。

真の原因はなにか

さて、何が問題かわかるようになった次の問題は、

✔「なにが原因かわからない」

である。ほとんどの人は、まずここで足踏みするだろう。。
何が原因か分かるようになるとさらなる問題が出てくる。それが、

✔「原因の追求が甘い、浅い」

である。そして、井戸の質問ができるようになると、次の問題は、

✔「抜け漏れがある」

となる。トンネルの質問で他の原因を追求していき、ヌケモレなく問題の原因を追求していこう。そして、

✔「解決策がわからない」

という問題に遭遇してようやく、

✔「こういう問題を抱えててこういう解決策を考えているんだけど、もっと他によい方法ないかな?」

達成会議あるべき姿に近くなってくる。

目的はなにか

問題解決ワークシートの1番は、「目的」の確認である。
実は、この1番でつまずく人が多い。なぜなら、この目的とは、あなたがなぜそれをやるのか、やらねばならないのか、あなたにしかできない理由はなにか、など、仕事なら仕事、事業なら事業に取り組む目的や意義、理由、使命を確認するものだからだ。
ここが固まっていない人が多いのである。
ではそこに理由や意義が見い出せないことをやろうとしていることが分かってしまった場合、それをやめるべきかどうか、という判断だが、それでもいいし、やめなくてもよい。
というのは、仕事や事業など方法論の一つにしか過ぎないから、何をやっても良いのでる。
どんな仕事であれあなたのやるべきことは決まっている。その仕事や事業を通じて、あなたにしか提供できない価値を提供するだけだ。
したがって、仕事や事業というのは、もっと言えば、商品やサービスというのは、あなただけが提供できる価値を、あなたの理想顧客に伝達するための「媒体」であり「手段」でしかない。

業界・業種・業態の柵(しがらみ)を乗り越えよ

飲食業にいるから飲食業の、美容業にいるから美容業の、アート業にいるからアート業の、建築業にいるから建築業の正攻法(成功法)を熱心に勉強して、それを踏襲しようとするが、戦略的に言えばそれは「間違い」である。
ライバルと同じ市場でライバルと同じことをしても生き残れない。
以前、ある飲食店のプロデュースをとある建築家とともに行う計画があった。結局それは実現しなかったのだが、理由は、まさに業界の柵(しがらみ)を超えられなかったことにあると思う。
なにかというと、飲食店の内装デザインの仕事は、比較的「相見積もり」の対象となりやすい。というのも、飲食店起業本には、「内装デザインは複数の業者の相見積もりをとれ、それが成功の秘訣だ」なんて書かれているものが多く、それを真面目に実行する新規開店者が多いのだ。結局相見積もりで負けて実現しなかったわけだが、プロデューサーやコンサルタントの立場から言わせてもらえれば、あそこまで一肌脱いで知恵絞っていい事業計画つくったのにそれを内装デザインの見積もりで弾かれるというのは、納得いかないわけだ。
そこで、相見積もりは受けないよう業務フローやサービス提供を見なおした方がいい、あなたにどうしてもお願いしたいと相見積もりがそもそも起きにくい状態を作るべきだとアドバイスした。
ところが、「相見積もりは業界の慣例だから、この慣例のなかでやってくしかない」という。
相見積もりとは無縁の世界で仕事をしている建築家がいる以上、そんなことは絶対にない。達成会議的に言えば、こんな問題は絶好の解除の対象である。
彼は未だにこの柵の中で不利な戦いを強いられている。

自分だけの正攻法(正攻法)

さて、もう一つ事例を。
わたしは料理人から経営コンサルタントに転身し、今は新事業・新商品・新サービスなどの企画開発とプロデュースを行っているが、料理人からコンサルタントに転身してうまくいくのかというそもそも疑問がある。
それまでコンサルタントの経験が一切ないわけだ。
普通の感覚なら、経験のない分野への進出はおやめなさい、となるわけだが、問題解決思考が常態化しているわたしはまったくそう思わない。
むしろ、「だからこそいい」と思考の転換をしてしまう。
結局、わたしは「コンサルティングは料理だ」という自分なりの気づきを得て、しかも料理人だからこそ言えるセリフで独自性があって、うまく軌道にのったわけだ。そのときの気づきはこうだ。
「なるほど。冷蔵庫の残り物でおいしい料理を作るように、限られた経営資源(ヒト・モノ・カネ)をどうやって活用しておいしい会社や事業をつくるか考えればいいのだ」
こう気づいてからはその分野での経験などなくても、以前の経験が丸々活きて、むしろその業界にずっといる人より活躍出来るようになった。
もともとの業界の人から見ればまさに「反則」に見えるのだろう。否、これはのちに強力な「販促」となり、ライバルと差別化し、仕事を運んできてくれるようになる。
しかしこれこそが自分だけの「正攻法(成功法)」である。

問題の真犯人

さて、ワークシート作成で躓いた皆さんの問題の真犯人の正体が見えてきただろうか。
それは、既成概念固定観念思い込みこだわりである。
まずは、うまくいかない原因を作っている既成概念固定観念思い込みこだわりの存在に気づくことだ。気づいてしまいさえすれば、あとはそれを問題解決の対象として解決策を投じていけば良い。
問題解決思考ゼロベース思考も必要とする。ゼロベース思考というと難解に感じるかもしれないが、なんのことはない。達成会議参加者であれば、井戸の質問トンネルの質問で自然とゼロベース思考ができるようになる。

後藤 健太

後藤 健太

サムライ社長/株式会社コンセプト・コア 代表取締役

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