コンセプチュアルスキルを構成する14個の要素とは?

コンセプチュアルスキルとは、一言でいえば「本質を見抜く能力」だ。コンセプチュアルスキルに長けた人材は「ひとつの経験から多数の学びを得ることができる」「一見違う問題に思われるものに対しても共通点を見出し、解決に導くことができる」ような特徴がある。組織の改革や行き詰まったプロジェクトのテコ入れなど、様々なシーンで能力を発揮する。

具体的には、以下の14個の要素からなる。

 コンセプチュアルスキルを構成する14個の要素とは?
1ロジカルシンキング
2ラテラルシンキング
3クリティカルシンキング
4多面的視野
5柔軟性
6受容性
7知的好奇心
8探求心
9応用力
10洞察力
11直観力
12チャレンジ精神
13俯瞰力
14先見性

1. ロジカルシンキング

物事を主観的にではなく、冷静かつ論理的に考える能力。目の前の課題にどんな問題が含まれているのかを分解・整理し、優先順位をつけてひとつずつ解決していくことができる。解決のために第三者の協力が必要な場合には、協力を求める相手に対して現状の問題点と解決方法、協力者の必要性などについて分かりやすく説明を行い、比較的容易に理解を得ることができる。

2. ラテラルシンキング

経験や常識に縛られず、自由な発想ができる能力。「水平思考」とも呼ばれる。マルタの心理学者であるエドワード・デボノ(Edward de Bono)氏が提唱した。「このようなニーズがあるからこの商品が売れている」ではなく、「この商品が売れるのは、こんなニーズがあるのではないか?」と全く新しい仮説を立てられる。思考が行き詰まった際にいくつかの前提条件を取り除いた上で解決策を検討し、取り除いた前提条件の代わりとなるものを見つけ出すことによって問題を解決へと導くことができる。

3. クリティカルシンキング

「批判的思考」を意味する。現状に満足せず、物事の問題点や改善点を特定し、批判的に分析して最適な解決策を見つける能力。プロジェクトから不安要素を取り除いたり、サービスの質をより向上させるための発想を生み出すのに不可欠な能力。プロジェクトを進めるにあたってのリスクヘッジを行う上で極めて重要な考え方。

4. 多面的視野

目の前の物事にとらわれず、会社の歴史にもこだわり過ぎず、目の前の事象を複眼的に見ることで、これまで見えなかった新たな一面を発見する能力。課題に対して複数のアプローチを行える能力。クリティカルシンキングと合わせてリスクヘッジで重要になるだけではなく、ラテラルシンキングと合わせて「斬新な発想」を生み出す際にも重要。より多くの解決策や対策を思いつくことができる。

5. 柔軟性

時代や社会的ニーズに適応し、物事に対し臨機応変にアプローチする能力。状況に合わせて臨機応変に対応する能力はどんな業界・職種においても重要。しなやかな思考によって目の前の問題を解決または回避することができる能力。また、予期せぬ出来事が起きた際にも動じることなく臨機応変に対処することができる。

6. 受容性

未知の価値観に直面したとき、それを拒絶せずに受け入れる能力。自分とは異なる価値観を受け入れられる能力。意見が対立した時、重要なのは「他者の意見と自分の意見を比較・検討し、よりよい解答を見つけること」。受容力により議論の質をより高めることができる。自分とは異なる価値観や常識を持つ人物との出会いや想定外の出来事に対して頭ごなしに拒否することなく、お互いにとってプラスとなる環境の構築を前向きに検討することができる。

7. 知的好奇心

新しいものを拒絶せず、強い興味を示し、楽しみながら取り入れる能力。行動力の源泉となるもの。新しいことをはじめる時は「最初の一歩」が成否を決めることが多々ある。新分野に進出するためのプロジェクト立ち上げの際など誰よりも早く手を上げ、これまでとは全く異なる作業環境や仕事内容に不安を感じることなく積極的に新しい知識や経験、刺激を得ることができる。

8. 探求心

タスクを完了させる際に妥協点を見出すのではなく、「どうしてこの結果になるのか」を常に考えながら物事に対して深い興味を示し、問題の深部まで潜り込んで研究・分析を行う能力。「良いモノ」を作るためには、物事をしっかり深く掘り下げることが大切。表面上から感じ取れる情報だけで満足することなく更に深い部分まで自発的に調べ続けようとする能力。探究心を持っている人は、誰にも負けない専門的知識や技術を身に付けたり、物事の本質に近づくことで新たな一面を発見することができる。

9. 応用力

すでに得ている技術や能力を工夫し、別の物事に役立てる能力。「1を学んで10を知る」。実務経験を通してビジネススキルは成長していくが、応用力があるとそのスピードに明らかな違いが出てくる。応用力を持っている人は、過去に解決した課題と似ている性質を持つ課題を得意としており、それぞれの共通点を見極めることによって素早く核心まで迫ることができる。

10. 洞察力

物事の本質を見極め、将来の展望についても分析する能力。「1を学んで10を知る」という応用力の基礎的な部分を支えている。洞察力を持っている人は、卓越した観察眼と的確な状況分析によって現状に最も適している行動や発言を導き出すことができる。

11. 直観力

物事を感覚的に捉え、瞬時に対応する能力。ロジックだけではなく、直感やひらめきもビジネスシーンでは活躍する。常識にとらわれない発想が時にブレイクスルーとなることもある。ロジックとのバランスで活きる。
直感力を持っている人は、常識やルールに囚われない自由な発想によって、先人が成し遂げることの出来なかった高いハードルを飛び越えることができる。

12. チャレンジ精神

困難な課題や未経験の分野に、失敗を恐れず挑戦する能力。未経験だからといって臆することなく飛び込んでいける行動力は、自身の成長だけでなく、周囲に働きかける効果もある。チャレンジ精神を持っている人は、他のメンバーが思わず躊躇してしまうような難解な課題であっても最初から諦めるようなことはせず、あらゆる手段を用いて全力で立ち向かうことができる。

13. 俯瞰力

広い視点で物事を捉え、進行中の業務が全体のプロセスにおいてどの位置にあるか把握する能力。主観的視野と客観的視野のバランス感覚。自分が置かれている現在の状況と今後の見通しを冷静に見つめ、適切な判断を下すのに必要。特にプロジェクトリーダーに求められる能力。俯瞰力を持っている人は、主観的視野に加えて客観的視野から得た情報も活用することが出来るため、論理的分析や現実的判断が行いやすくなる。

14. 先見性

目先のことだけではなく、数年後、数十年後における社会ニーズの推移を予測できる能力。まだわからないことに対して、早い段階から結果を予測できる能力。俯瞰力と同様に、プロジェクトの舵取りでは不可欠。先見性を持っている人は、中長期戦略を組み立てる際に具体的なビジョニング(Visioning)を行うことでリスクを最小限に抑え、成功確率を最大限に高めることができる。

以上がコンセプチュアルスキルを構成する14個の要素だった。つづいて、これらの要素を組み合わせることでさらに強力なスキルを発揮するコンボ技を紹介する。

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コンセプチュアルスキルの組み合わせ効果(コンボ技)

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後藤 健太

後藤 健太

サムライ社長/株式会社コンセプト・コア 代表取締役

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