2号畑のご縁から3つ目の畑を借りることになりました。氏神様への参拝の折、夫婦でずっと気になっていたお宮前の畑です。なんと2号畑と同じ地主さんの土地で、空きが出たところにお話を頂戴しました。仕事と暮らしと野良仕事…と、既に時間のやりくりに四苦八苦している状態でやれるのか散々悩んだ挙げ句、前向きな負荷を掛けることで我が社(家)の生き方・働き方を大幅にアップデートするチャンスと捉え、お借りすることにしました。この3号畑では新しい農法にチャレンジします。巷では「たんじゅん農法(炭素循環農法)」と言われているそうですが、古来よりある伝統的な農法です。土壌菌類を活性化させて農作物栽培をする無肥料無農薬栽培の一種ですが、人が野菜を育てるのではなく、微生物が野菜を育てるところに特徴があります。そのため人は畑で野菜ではなく微生物を飼育する感覚に近くなります。森のシステムを人為的に再現する農法で、微生物の餌となる落ち葉はお宮の周りから無尽蔵に集めて来ることができます。
良い商品、良いサービス、良い会社は、すべて良い人材が作り出します。従って会社は良い人材づくりにこそ励まねばなりません。商品やサービスを農作物に、会社を畑に置き換えると、人材は微生物に置き換えられます。良い微生物を育むための「落ち葉」をたくさん供給すること。この農法は「会社経営」そのものと言えるかもしれません。(太)
「満福通信」2020(令和2)年10月号より
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